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教授>貴殿が依頼を請けてくれた
アイネか
私はオクスフォード大学のヒュー・スミスだ
教授>実は ジョン・トラデスカントの
行方を捜していてな
教授>なんとか呼び寄せたいのだ
協力を願う
教授>――まったく
10年ぶりにロンドンに戻ったと思えば
また風のようにふらりと……
教授>顔くらい見せればよいものを
教授>彼の父と私は旧知でな
息子であるジョンのことも
幼いころから知っている
教授>私の娘とジョンは
幼馴染でもあるのだ
教授>ジョンの父親は高名な庭師でな
一般の家庭よりは 裕福だったはずだ
教授>父親が王室に雇われていたので
顔が広くてな
世界中から珍品を集めることができた
教授>王室の庭を彩る珍しい植物から始まり
民芸品やら化石やら……
邸宅はまるで博物館だった
教授>王室の庭を彩る珍しい植物から始まり
民芸品やら化石やら……
邸宅はまるで博物館だった
教授>分からないことを 放っておけないらしく
私もよく 質問攻めにされたものだ
教授>博物学者になることを夢見ていたジョンは
いつしか私にとって 共に研鑽を積む
同志になっていた
教授>ジョンがロンドンを旅立つ
15年前までは……な
教授>実は ジョンの父親はもう高齢でな
ずいぶん前に 仕事も辞めて
最近は病に伏せりがちだ
教授>ジョンは父親のそんな状況も
知らずにいるのだろう
教授>このまま旅を続けていれば
あの親子は二度と
顔を合わせること叶わぬかもしれぬ
教授>お節介と知りながらも
ふたりを再会させたいのだ
教授>ロシア方面に向かったなら
サンクトペテルブルクに
立ち寄っているかもしれない
教授>そこから辿ってみてくれ
面倒をかけてすまないが
頼んだぞ
あたりを見回しながら来たところ
獣の群れの足跡を見つけた
近くには人のいた形跡もある
密猟者のものだろうか
このまま密猟者をのさばらせてはいけない
なにか密猟者に繋がる手掛かりを
見つけなければ――
そう思った そのときだった
足元が急にぬかるみ
辺りが白煙に包まれた!
密猟者>へっへっへ……
こりゃ立派な身なりの
航海者さんだ
密猟者>近くに船があるはずだぜ
ふん縛って船を奪っちまえば
密猟するよりよっぽど稼げるな
密猟者>俺たちの縄張りに入ったのが
運のツキだったなあ
悪く思うなよッ!
???>――さあ出番だ 行って来い!
???>そこの船乗りさんはこっちへ!
早く!
密猟者>う うわあ!!
来るな! あっち行け!
密猟者>痛え!! やめろ 痛ええ!!
密猟者>だ だめだ! 逃げろー!!
???>危ないところだったね
怪我はない?
???>あの子たちかい?
この辺りの少数民族が
昔から狩りの供にしてる犬だよ
???>頭が良くて 勇敢なんだ
「誰か襲われてるけど どうしよう」
って言ったら すぐ助けにいってくれたよ
???>……あれ? もしかしてきみ
俺のこと知ってる?
※名乗らずにおくを選択
トラデスカント>えー! 名乗らないなんて きみ
実は 航海者は世を忍ぶ仮の姿で…
ほんとは大貴族様だったりするの!?
トラデスカント>アイネかあ
名前は聞いたことがあるよ
そっかあ こんな人だったのか……フムフム
トラデスカント>きみの中の俺
どんだけ堅物なんだよ……
トラデスカント>もしかして あれか?
俺が岩とか木とかに書き残したのを見て
堅そうなやつって思ったのかな?
トラデスカント>あれは ちょっと気取って書いてんの
……って こんな恥ずかしいこと
言わせないでほしいなあ
トラデスカント>ところで きみはどうしてこんなところに?
サンクトペテルブルクのギルドは
密猟調査の依頼をやめたはずだけど
トラデスカント>……なるほど 教授が
ロンドンに戻ってこいと……
トラデスカント>わざわざ航海者に依頼してまで
俺を捜してるとなると
なにかあったのかなあ……
トラデスカント>わざわざ知らせてくれてありがとな
アイネ
トラデスカント>……ちなみに
俺って結構勘が当たるほうなんだけどさ
きみとは腐れ縁になる気がするよ
トラデスカント>だから お別れの言葉は
さよなら じゃないほうがいいかな?
トラデスカント>ということで
アイネ
次に会うときまで またな!
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教授>貴殿が依頼を請けてくれた
アイネか
私はオクスフォード大学のヒュー・スミスだ
教授>実は ジョン・トラデスカントの
行方を捜していてな
教授>なんとか呼び寄せたいのだ
協力を願う
教授>――まったく
10年ぶりにロンドンに戻ったと思えば
また風のようにふらりと……
教授>顔くらい見せればよいものを
教授>彼の父と私は旧知でな
息子であるジョンのことも
幼いころから知っている
教授>私の娘とジョンは
幼馴染でもあるのだ
教授>ジョンの父親は高名な庭師でな
一般の家庭よりは 裕福だったはずだ
教授>父親が王室に雇われていたので
顔が広くてな
世界中から珍品を集めることができた
教授>王室の庭を彩る珍しい植物から始まり
民芸品やら化石やら……
邸宅はまるで博物館だった
教授>王室の庭を彩る珍しい植物から始まり
民芸品やら化石やら……
邸宅はまるで博物館だった
教授>分からないことを 放っておけないらしく
私もよく 質問攻めにされたものだ
教授>博物学者になることを夢見ていたジョンは
いつしか私にとって 共に研鑽を積む
同志になっていた
教授>ジョンがロンドンを旅立つ
15年前までは……な
教授>実は ジョンの父親はもう高齢でな
ずいぶん前に 仕事も辞めて
最近は病に伏せりがちだ
教授>ジョンは父親のそんな状況も
知らずにいるのだろう
教授>このまま旅を続けていれば
あの親子は二度と
顔を合わせること叶わぬかもしれぬ
教授>お節介と知りながらも
ふたりを再会させたいのだ
教授>ロシア方面に向かったなら
サンクトペテルブルクに
立ち寄っているかもしれない
教授>そこから辿ってみてくれ
面倒をかけてすまないが
頼んだぞ
あたりを見回しながら来たところ
獣の群れの足跡を見つけた
近くには人のいた形跡もある
密猟者のものだろうか
このまま密猟者をのさばらせてはいけない
なにか密猟者に繋がる手掛かりを
見つけなければ――
そう思った そのときだった
足元が急にぬかるみ
辺りが白煙に包まれた!
密猟者>へっへっへ……
こりゃ立派な身なりの
航海者さんだ
密猟者>近くに船があるはずだぜ
ふん縛って船を奪っちまえば
密猟するよりよっぽど稼げるな
密猟者>俺たちの縄張りに入ったのが
運のツキだったなあ
悪く思うなよッ!
???>――さあ出番だ 行って来い!
???>そこの船乗りさんはこっちへ!
早く!
密猟者>う うわあ!!
来るな! あっち行け!
密猟者>痛え!! やめろ 痛ええ!!
密猟者>だ だめだ! 逃げろー!!
???>危ないところだったね
怪我はない?
???>あの子たちかい?
この辺りの少数民族が
昔から狩りの供にしてる犬だよ
???>頭が良くて 勇敢なんだ
「誰か襲われてるけど どうしよう」
って言ったら すぐ助けにいってくれたよ
???>……あれ? もしかしてきみ
俺のこと知ってる?
※名乗らずにおくを選択
トラデスカント>えー! 名乗らないなんて きみ
実は 航海者は世を忍ぶ仮の姿で…
ほんとは大貴族様だったりするの!?
トラデスカント>アイネかあ
名前は聞いたことがあるよ
そっかあ こんな人だったのか……フムフム
トラデスカント>きみの中の俺
どんだけ堅物なんだよ……
トラデスカント>もしかして あれか?
俺が岩とか木とかに書き残したのを見て
堅そうなやつって思ったのかな?
トラデスカント>あれは ちょっと気取って書いてんの
……って こんな恥ずかしいこと
言わせないでほしいなあ
トラデスカント>ところで きみはどうしてこんなところに?
サンクトペテルブルクのギルドは
密猟調査の依頼をやめたはずだけど
トラデスカント>……なるほど 教授が
ロンドンに戻ってこいと……
トラデスカント>わざわざ航海者に依頼してまで
俺を捜してるとなると
なにかあったのかなあ……
トラデスカント>わざわざ知らせてくれてありがとな
アイネ
トラデスカント>……ちなみに
俺って結構勘が当たるほうなんだけどさ
きみとは腐れ縁になる気がするよ
トラデスカント>だから お別れの言葉は
さよなら じゃないほうがいいかな?
トラデスカント>ということで
アイネ
次に会うときまで またな!
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